大連、300余の「緑化村」を建設

遼寧省大連市旅順区に位置する鮑魚肚村は、以前は漁業を中心とした村だったが、今、この村は異国情緒豊かなヨーロッパ風ビル、緑陰が連なっており、観光客で賑わっている。以前、村民の海にだけ頼った生活は非常に苦しかったが、現在の村は農業を楽しみ、漁業を楽しみながら、年間生産額1億元を達成している。

大連には鮑魚肚村のような村が沢山ある。この数年、大連市政府は沿海防風林システム建設と農村生活環境改善、農民生活レベルアップ促進をリンクさせ、千村緑化プロジェクトに着手しており、多方面で大きな成果を得ている。現在、全市に300余村の「緑化村」が建設され、「森林の中に村があり、樹陰の下に家がある」環境が実現している。数多くの村民が都市生活者と同様の清潔な衛生環境を獲得し、豊かで穏やかな生活を楽しんでいる。

大連市林業局の厖維徳局長は、「大連は長年の努力により、煙突が連なる重工業化された旧型都市を美しい庭園都市に作り変え、一躍北方のエメラルドに変身させました。国際標準に当てはめれば、大連の緑化指標は既に中級先進国レベルに達している。2000年、大連は世界環境ベスト500に選ばれ、我が国初の栄誉を獲得しています。大連は市民のために家を出れば庭園に入るような優美な環境を造営したばかりではなく、都市としての知名度、誇りを高めており、こうした環境を見込んだ旅行、展示会などの産業も急成長しています」と感慨深く語ってくれた。

大連は3市区、7農村区市県、計10区市県を管轄しており、総人口は600万人である。海岸線は1906キロで、全国総海岸線距離の1/10を占めている。現在、全市森林覆蓋率は38.2%、市区緑化率は41.5%、一人当り公共緑地は10㎡に達し、全国沿海地区でもトップレベルにある。

大連は「緑化村」建設を通して、農村の居住環境を改善したばかりではなく、農村の貧困脱出を促進し、村民の植林意識を全面的に向上させている。大連市は既に「緑化村」建設を沿海防風林システム建設の中に取り入れ、今後毎年100緑化村を建設し、各村に10万株を植林して、各村緑化率40%達成を目指している。

「チャイナネット」  2005/08/25