米国の対中貿易赤字、二国間貿易拡大で解決すべき

 

外交部米州大洋洲司の何亜非司長は、30日に行われた胡錦濤国家主席の北米歴訪に関する国内外記者とのブリーフィングで、中米貿易の不均衡について記者の質問に応えた。

何司長は次のように述べた。

ここ数年来、中米間の経済・貿易協力は急速に発展してきた。同時に、米国に対中貿易赤字が存在するのも客観的な事実だが、これは両国の産業構造とグローバル化が産業の国際的分業を促した結果だ。相互補完的な赤字であって、競争による赤字ではなく、両国間貿易のさらなる拡大を通じて段階的に解決していくべきだ。中国の対米輸出を一方的に制限しても、問題を根本的に解決することはできない。米国が中国から低価格・高品質の商品を輸入することは、米国国民にとって大きな利点があり、米国のインフレ軽減にもプラスになる。中国は対米貿易の長期黒字を追求せず、米国から多くの製品を輸入したいと考えている。ここ数年、中国は米国にとって最も成長が速い輸出市場になった。同時に、われわれは米国が中国に対する輸出制限を緩和し、中国からの輸出製品に対する貿易保護主義的なやり方を止めるよう願う。そうすれば米国の対中貿易赤字問題の解決にとってプラスになるだろう。

「人民網日本語版」2005年8月31日