女性事業の会議、「北京プラス10宣言」を採択

     

第4回世界女性会議(1995年)から10周年を記念し北京で開かれた会議の第4回全体会議は8月31日、「北京プラス10宣言」を採択した。

同宣言は、平等・発展・平和の実現に対して女性が果たす役割と巨大な貢献を高く評価し、「女性の指導力は発展を促す財産であり原動力だ」とした。また、第4回世界女性会議は、それ以前の3回の会議と同じく、全世界の女性事業の重要な一里塚であり、会議が採択した「北京宣言」と「行動綱領」は女性の発展と進歩を指導する綱領性文書だとした。

同宣言は、この10年間各レベルで「北京行動綱領」を実行し、女性の地位が向上したという業績に深い鼓舞を感じるとし、女性の発展と男女平等の問題と試練に深い懸念を示した。

また、「国連憲章」の男女平等に関する基本原則、および「北京宣言」「行動綱領」「ミレニアム宣言」「ミレニアム開発目標」「女性差別撤廃条約」に対する同意を改めて言明。引き続き全力で取り組み、積極的に行動し、「北京行動綱領」「女性差別撤廃条約」の実行を効果的に加速し、「ミレニアム開発目標」を実現させることを提示した。

同宣言はさらに、女性や女児に対するあらゆる形での差別をさらに取り除き、十分に人権を享受できるよう確保することで、すべての人権と基本的自由を剥奪できない、不可欠な、分割できないものにさせる必要があると指摘。女性が政治・経済・社会の政策決定に十分平等に参与できるよう一層保障し、公共・民間部門の政策決定や管理職における男女比均衡などの目標の早期実現を目指すとした。また、各国が国際的枠組みの中で自国の国情に基づいて選んだ女性事業が発展するよう尊重し、相互理解、相互支援を深め、長所を生かして短所を補い、ともに歩んでいくと述べた。

「人民網日本語版」2005年9月2日