ブレア首相、欧中、英中関係を評価

 

EU・欧州連合の議長国イギリスのブレア首相は今月の5日北京入りし、中国とEUの第八回サミットに参加すると共に、中国を公式訪問しますが、それに先立って、ブレア首相はロンドンでEUと中国、及び英中関係について中国記者のインタビューに答えました。

まず、ブレア首相は「共同のチャレンジに直面し、中国とEUはより深く、幅広い共同の利益がある。EUと中国との第八回サミットは双方の戦略的パートナーシップを強固にし、双方の相互理解と信頼をより強化するだろう。双方の新しい協力のテーマは世界の政治と安全保障分野に広められる。今回訪問で、双方の貿易関係の協議が進展を収め、移民問題についてより密接な協力が展開できることを希望する」と強調しました。

英中関係について、ブレア首相は「イギリス政府は中国との関係発展を優先的に考慮している。中国のイギリスに与える影響は日増しに大きくなり、中国経済の発展は双方の貿易と投資により多くのチャンスを提供した。中国は国際社会での世界的問題の解決に積極的に参加している。以上のことは、イギリスが中国とより幅広い分野で交流する必要があることを物語っている。」と述べました。2004年5月、両国が全面的な戦略的パートナーシップを確立して以来、双方は貿易、観光、不法移民取締り、環境保護、科学技術、人権など多くの分野で交流と協力を強化してきましたが、ブレア首相は「英中関係の発展における潜在力は非常に大きく、未来は明るい」としています。

また、英中両国による気候問題での協力について、ブレア首相は「気候変動の問題で協力を展開することは、英中関係を発展させる上での重要なセクションだ。胡錦涛国家主席がスコットランドサミットに出席することは、この問題解決への建設的な参与である。また、英中双方は11月にロンドンで気候変動問題について踏み込んだ協議を行う」と述べました。

そして「EUによる対中国武器禁輸措置の実施は中国とEUとの政治関係の発展にはマイナスで、EUはこの禁輸措置を解除すべきだと中国はこれまで主張してきた。現在、EU議長国としてイギリスは、どのようにこの問題を処理するのか」という記者の質問に対し、ブレア首相は「イギリスは他のUE加盟国と、対中国武器禁輸措置を解除すべきかどうかを含めた武器輸出問題を討議する」と述べました。

また、「イギリスのEU議長国担当期間中、中国の市場経済的地位を認めないというEUの立場は変わるのか?5日に始まる中国とEUの商工業サミットで、今後の貿易のために新しい措置を制定するのか?」という質問に対し、ブレア首相は「中国にとって、市場経済的地位を獲得することは大きな意義を持っている。関係方面が積極的な決定を下すことを促すため、中国側が今回サミットで十分な情報を提供するよう希望する」と述べました。

最後に、ブレア首相は「イギリスと中国との貿易と投資は相互の関係が安定したことを踏まえて行われている。イギリスは既にEUでは最大の対中国投資国となり、中国のイギリスへの投資も迅速に増えている。イギリス政府はこれに非常に満足している」と述べました。

「CRI」より 2005/09/06