中国・EU首脳会談 温総理、4つの意見を提示

 

国務院の温家宝総理は5日、英国のブレア首相、欧州連合(EU)欧州委員会のバロゾ委員長、ソラナEU理事会事務総長兼EU共通外交・安全保障政策上級代表とともに人民大会堂で第8回中国・EU首脳会談を開いた。

温総理は会談で、中国・EU関係の発展は新たな出発点を迎えたと指摘。双方の協力の深化に向けて次の4つの意見を提示した。

(1)政治的な交流と戦略協力を強化する。中国とEUは現在のハイレベル間の相互訪問を続け、双方のハイレベルによる協調体制の役割を強化し、双方の戦略対話メカニズムを早期に構築し、双方の新たなパートナーシップ協力協定の協議、締結を急ぐ。

(2)各分野の協力レベルを引き上げる。貿易構造を積極的に調整し、双方向の投資を奨励する。エネルギー、環境保護、情報技術、宇宙分野など科学技術面の協力を重点的に支援する。教育、保健、文化、観光などの分野で対話・協力メカニズムを構築する。学術研究機関、メディア、若者などの間の交流強化を積極的に奨励し、支援する。

(3)世界の平和と発展を守るという責任を共に担い、反テロリズム、不拡散、組織的犯罪の取り締まり、気候変化、持続可能な発展、貧困減少、地域問題などの問題について協議と協力を強化する。

(4)双方が懸念する問題を適切に解決する。中国・EU間の貿易摩擦を客観的にとらえて適切に対応し、幹と枝葉とをはっきり区別し、相互補完による優位性を発揮し、利益共有を実現する。

「人民網日本語版」2005年9月6日