「西気東輸」、中国のエネルギー消費構造に変化

     
  「西気東輸」プロジェクトの黄河をまたぐ部分のパイプライン   昨年12月1日、「西気東輸」プロジェクトでパイプラインによる東部へのガス供給を開始した塔里木(タリム)油田克拉(クラ)2ガス田  

西部で生産した天然ガスを東部に送るパイプライン事業「西気東輸」の、黄河をまたぐ部分の工事が、寧夏回族自治区中衛市で進められている。この区間に敷設するパイプラインは全長540メートル。同プロジェクトの要(かなめ)となる部分で、工事は順調に進んでいる。同プロジェクトの中で、西側部分の生産に重要な作用を発揮している。

「西気東輸」は、21世紀の中国西部大開発のシンボルとなるプロジェクトだ。2002年7月4日に着工し、2003年10月1日にパイプライン東側部分が完成し、運営を始めた。昨年12月30日に全ラインが商業運営をスタートした。今年1~7月の天然ガス供給量は約20億立方メートル、通年では36億立方メートルを超える見込み。「西気東輸」の1年間の天然ガス供給量は、中国の天然ガス年間消費量の10分の1に当たる計算だ。「西気東輸」により、中国のエネルギー消費全体に天然ガスが占める割合は増えつづけ、中国のエネルギー消費構造は変わりつつある。

「人民網日本語版」2005年9月8日