温家宝総理、ブレア英首相と会談 中英関係に3提案

 

国務院の温家宝総理は6日、英国のブレア首相と人民大会堂で会談した。双方は、中英間の全面的戦略パートナーシップの発展という好ましい動きを維持推進し、両国の国民に幸福をもたし、世界平和を守り、共同発展を促進するべきとの考えで一致した。

温総理は中英関係の強化について、次の3点を提案した。

(1)政治面での対話と協力を強化し、二国間協力の計画、調整などにおける二国間関係相互連携チームの重要な役割を発揮し、政治面の交渉を深める。

(2)引き続き各分野での実質的協力を推進し、相互補完による優位性を発揮し、貿易と投資を拡大し、両国のエネルギー企業の協力をサポートする。教育・文化交流を奨励し、2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪に関する協力を展開する。中英両国の持続可能な発展に関する協議メカニズムを積極的に構築する。

(3)グローバル問題の解決にともに力を尽くす。まもなく開催される国連特別首脳会合、20カ国(G20)財務相・中央銀行総裁会議、香港で開かれる世界貿易機関(WTO)閣僚級会議などで、双方は国連改革、ミレニアム開発目標の実行、WTOドーハラウンド交渉の推進、アフリカの貧困緩和、世界経済の発展促進などの問題について、意思疎通、協調、協力を強化できる。

ブレア首相は、中国とともに貿易協力を拡大するよう努めることで、2010年までに二国間貿易をより高い水準に引き上げ、文化・教育交流を深め、五輪開催で協力を展開していきたいとの希望を示した。また、ミレニアム開発目標の実行、公開貿易の推進、反テロリズムや持続可能な発展などの方面で、中国との対話と協力を強化したいと述べた。

「人民網日本語版」2005年9月8日