曽副総理、海外企業家に投資環境の改善をアピール

 

曽培炎副総理(中国共産党中央政治局委員)は7日午後、厦門(アモイ)の第9回国際投資貿易交渉会に参加する多国籍企業の代表を招き座談会を開いた。この中で曽副総理は中国の経済政策について次のように述べた。

今年に入り、国民経済は穏やかでやや速い成長を維持している。物価は安定し、雇用はやや増加し、貿易は急成長し、教育・衛生・文化・環境保護などへの投資はさらに増加し、経済運営は引き続きマクロ調整の目標に向かって健全に発展している。GDP成長率は年9%前後になると見られる。

われわれは経済構造の調整、成長モデルの転換、体制改革の深化、調和的発展の促進をさらに重視していく。

(1)穏当な財政・通貨政策を堅持し、財政の収入増と支出減を成し遂げ、貸付の緩やかな増加を維持する。

(2)投資・消費関係の調整に努め、経済成長に対する消費のけん引作用を強化し、住宅・自動車・通信などの消費政策を改善する。

(3)エネルギー・資源・環境・農業・情報など核心分野の技術開発を優先的に進め、設備製造業・ハイテク産業・現代的サービス業の発展に力を入れる。

(4)資源節約型社会の構築を加速し、循環型経済の発展に力を入れ、環境保護と汚染処理を強化する。土地管理を強化し、用地の集約的利用と節約を進める。

(5)物価水準の基本的安定の維持を前提に、資源と生産手段の価格改革を推進する。対外経済制度の改革を深め、貿易成長や外資誘致、国際的な経済技術交流と協力の推進のため、より良い環境を提供する。

(エネルギー問題について)エネルギー需給の新たな情勢に対し、われわれはエネルギー管理を最優先で強化し、節約を優先させる。エネルギー開発を強化し、国内のエネルギー供給確保に重心を置きつつ、エネルギー面の国際協力を引き続き推進する。エネルギー構造を積極的に調整し、石炭・電力生産を着実に進め、石油・天然ガス田の探査と開発を強化し、原子力エネルギーの発展を加速し、再生可能エネルギーを積極的に開発利用する。

「人民網日本語版」2005年9月8日