2030年までの節水目標、灌漑効率を1割アップ

 

第19回国際灌漑排水大会に関する記者会見の席で、水利部の翟浩輝副部長は次のように語った。現在我が国の農業用水量は3900億立方㍍で、社会用水総量の70~80%を占めているが、農業の灌漑率はわずか45%で、節水の潜在余地が大きい。2030年までに農業の用水総量が変わらないという前提のもとで、灌漑効率は55%にアップする見込みである。

我が国の灌漑型農業の発展は加速しており、1998年以来国はあわせて78億元の国債資金を農業に割り当てその中の74億元を地方に振り込み、全国402の大型灌漑区における255の基幹プロジェクトの付随施設の補完や節水のための改造を行い、一部灌漑区に存在する問題を効果的に解決し、灌漑用水の無駄な流失を抑制し、灌漑面積を拡大した。

節水型社会を構築し、節水農業を発展させることはわれわれにとっての緊迫な任務である。そのためには施設、農芸、生物及び管理などを含む総合節水措置を講じ、灌漑用水を大幅に減らして、水資源の持続可能な利用を維持しなければならない。

第19回国際灌漑排水大会及び第56回実行理事会会議が9月10日から18日にかけて北京で開催され、これは「食糧安全と環境の持続可能な発展を確保する水土資源利用」をテーマとするものである。

「チャイナネット」2005/09/09