中米首脳、ニューヨークで会談 胡主席の発言

 

国連成立60周年首脳会合に出席するため13日午後5時35分に米ニューヨークに到着した胡錦濤国家主席は、滞在先のウォルドルフアストリアホテルでブッシュ大統領と会見し、「ブッシュ大統領と共に、両国の建設的な協力関係の発展を全面的に促していきたい」と表明した。胡主席は会見の中で次のように述べた。

現在、中米関係は全体として良好に発展している。事実が証明する通り、健全かつ安定的で発展する中米関係は、中米両国の人民の利益に合致し、世界の平和と安定と発展にも有益だ。

経済・貿易関係は両国関係の重要な構成部分であり、2国間関係の発展を促す重要な原動力でもある。中米の経済貿易関係は相互利益と二者両得がその主流だが、発展が急速で規模が大きいために、一連の摩擦も避けられない。中国は巨額の対米黒字を求めていない。米国と共に措置を講じ、米国からの輸入を拡大し、貿易不均衡問題を2国間の経済・貿易の発展の中で一歩一歩解決していきたい。

中国は知的財産権の保護事業も強化していく。さまざまな形式の侵権行為への取り締まりを強化し、米国を含む世界各国の権利者の提携権利を保護していく。

台湾問題の適切な解決は、中米関係の健全・安定・発展のカギとなる。ブッシュ大統領がたびたび「1つの中国」政策の堅持を表明し、中米間の3件の共同コミュニケを順守し、台湾独立に反対していることを称賛する。台湾海峡の平和と安定を守り、台湾独立に反対するため、米国が中国と共に積極的に努力するよう望む。

中国は一貫して、朝鮮半島の非核化、朝鮮半島核問題の対話による平和的解決、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定の維持を主張してきた。米国との協議と協力を強化し、再開後の第4回6カ国協議の進展に努めたい。

「人民網日本語版」2005年9月14日