中日関係への立場変わらず 日本衆院選で外交部

 

外交部の秦剛報道官は13日の定例記者会見で、日本の衆議院総選挙について次のように語った。

▽衆院総選挙について

日本の衆議院選挙は日本の内政だ。日本の有権者がどの政党や指導者に投票するかは、日本の国民自身が決めることだ。われわれは、日本のどの政党や指導者が執政するのであれ、中日関係が改善され、発展するよう望む。

中日関係の改善と発展について中国の立場は、一貫した明確なものだ。われわれは、中日間の3つの重要な政府文書(共同声明、平和友好条約、共同宣言)を基礎に、双方が「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」精神に基づいて、両国関係の改善や発展に努めるよう望む。われわれは、小泉首相がこれまでさまざまな場で、日本の軍国主義が発動した当時の戦争を反省、謝罪すべきだと表明したことにも注意している。われわれは、日本がこの意思表明を行動で示すことを望む。なぜなら、歴史問題や台湾問題にどう対応し処理するかは、中日関係の改善・発展への重要な政治的基礎であり、中国国民を含むアジア各被害国の国民感情にかかわるからだ。このため、われわれは、日本の政府や指導者が、中日両国の国民間の相互理解と友情促進のために、二国間関係の改善・発展を推進するために、積極的に努力することを望む。中国の胡錦濤国家主席は今年4月、ジャカルタでの小泉首相との会談で、中日関係の発展について5つの主張を提示した。中日関係発展に関するわれわれの立場は変わらない。

▽小泉首相が今後、靖国神社などの問題で強硬策を取る可能性について

靖国神社や歴史教科書など、中日関係の政治的基礎に関わる歴史問題について、中国の立場は非常にはっきりとしている。われわれは、日本の指導者の靖国神社参拝に断固として反対し、日本の一部の右翼勢力が教科書を改めて歴史を改ざんしようとする行為に断固として反対する。今後の中日関係の発展や、日本の指導者がいかに中日関係に対処するかなどの問題については、中国の古い言葉「其の言を聴きて其の行いを観る」(言葉だけでなく行動も観察する、の意。孔子「論語」より)――を引用したい。

「人民網日本語版」2005年9月14日