中米指導者、中国と米国の関係を更に促進と表明

 

中国の胡錦涛国家主席は現地時間13日午後、ニューヨークでブッシュ大統領と会合しました。会見前、両国の指導者は共同会見で挨拶し、「今回の会合は中米関係及び世界平和にとって極めて重要な意義がある。これから中米間の建設的協力関係を前に推し進めていきたい」と述べました。

最近アメリカ南部がハリケーン「カトリーナ」に襲われ、巨大な住民の死傷と財産の損失をもたらしました。挨拶の中で、胡錦涛国家主席はまず中国政府と人民を代表して改めてアメリカ政府と人民に慰問の意を示し、被災地住民が一日も早く災難を乗り越え、地元を復興させるよう祈りました。

ブッシュ大統領はこれに対し、感謝の意を表し、胡錦涛国家主席の来訪を歓迎し、「私は胡錦涛国家主席のご来訪を非常にうれしく思っており、今回の会合を前から期待していた。われわれは経済貿易と朝鮮半島の核問題及び人権などの双方が共に関心を寄せる問題について、討議を行う。これを機に対話を行うことは、アメリカや全世界にとって非常に重要である」と述べました。

その後、胡錦涛国家主席は両国の経済貿易関係、台湾問題、知的所有権保護及び朝鮮半島核問題など共に関心を寄せる問題について、中国側の見解と立場を明らかにしました。中米関係に言及した際、胡錦涛国家主席は現在の中米関係の全体的な発展ぶりが良好だと語り、「双方は密接な連絡を保っており、反テロ、非核化、国連事務、アジア太平洋地域事務及び全世界と地域の経済発展などの重要な分野と問題で、効果的な協調と協力を行っている。安定した発展的な中米関係は両国の人々の利益に符合し、世界の平和安定と発展にとってもプラスとなると事実が証明している」との考えを示しました。

また、両国の経済貿易関係に対し、胡錦涛国家主席は「互恵は両国の経済貿易関係の主流であるが、双方の貿易の発展は速いもので、その規模も大きいため、一部のトラブルが生じるのも避けられないことである。ここで、中国が対米貿易で巨額の黒字を求めていない点を強調したい。中国側はアメリカと共に、実務的な措置をとり、アメリカからの輸入を拡大し、双方の経済貿易発展で貿易不均衡の問題を次第に解決したい」と語りました。

なお、胡錦涛国家主席は、中国は引き続き、各種類の権利侵害行為への取締を強化し、アメリカを含む世界各国の知的所有権者の合法的権益を擁護していくと語りました。

さらに、台湾問題に触れた際、台湾問題の解決は両国関係の健全化と安定化の鍵であるとの考え方を示し、「台湾海峡の平和と安定を維持し、台湾独立に反対するため、アメリカが私たちと一緒に積極的に取り組んでいくことを希望する」と述べました。

このほか、胡錦涛国家主席は、北京で開催中の朝鮮の核問題に関する第4回6カ国協議第2段階会議が新たな進展を遂げるため、中国はアメリカとの交渉と協力を強化したいとの意思を示しました。

「CRI」より 2005/09/15