胡錦涛国家主席、国連設立60周年首脳会議で演説

 

国連設立60周年首脳会議は15日、第二回会議を開きました。この会議に出席した中国の胡錦涛国家主席は「努力して、調和の取れた恒久的平和と共同繁栄の世界を建設しよう」をテーマにした重要演説を発表しました。胡錦涛国家主席はこの演説で、当面の国際情勢及び重大な国際問題について、中国の見方と立場を全面的に表し、国連の役割の強化、国連改革の推進、国際的発展と協力の促進などの問題について具体的な主張を打ち出しました。

国連設立60周年首脳会議の第2回会議は第60回国連総会の議長国のスウェーデンのペーション首相、第59回総会議長であるガボンのボンゴ大統領の共同主催によって開かれました。会議では、各国の元首と政府首脳は国連の改革と、世界平和の維持、発展と協力の推進などの問題をめぐって、引き続き討議しました。

会議では、胡錦涛国家主席賀演説し「国連の設立は人類の歴史において、時代的な意義を持つ大きなできごとであった。60年来、国連は世界平和を維持し、共同発展を推進し、人類の文明を促進するなどの面で重要な役割を果し、巨大な成果を上げた。」と述べました。胡錦涛国家主席は更に、国連の役割強化について中国の主張を明らかにし「国連は集団的安全の仕組みの核心として、その役割を強化するだけで、削減してはならない。我々は相互信頼、平等互恵、協力の新しい安全理念をつくり、公平かつ、効果的な集団的安全の仕組みを構築しなければならなず、平和的方法を通じて、国際紛争と衝突を解決することを、支持し、協力を強化し、テロリズムを断固と取締るべきだ」と述べました。

発展の問題は各国人民の利益と密接に関わり、世界安全を脅かす根源の除去にも関わっています。ここ数年、この問題は国際社会に重視されています。2000年、国連ミレニアム首脳会議は極貧と飢饉の撲滅を目指すミレニアム発展目標を定め、国際の発展と協力を指導する枠組を文書として採択しました。

発展の問題に対し、胡錦涛国家主席は「国連は措置を講じて、ミレニアム目標を実際に移すべきだ。特に、発展途上国の急速な発展を大いに推進させ、21世紀は誰でもが発展を真に享受できる世紀にするべきだ。我々は健全的で開放的かつ、公平で、差別のない多国貿易システムを積極的に確立し、国際金融体制をより完備させるべきである。また、世界のエネルギー対話と協力を強化し、エネルギーの安全供給とエネルギー市場の安定化を共に維持すべきである。更に、人権保障を積極的に促進し、人々は平等の下で、全面的な発展を求める機会と権利を享有すべきである。先進国は世界の普遍的で、協調と均衡の取れた発展のため、より多くの責任を担うべきである」と述べました。

当面の国際情勢は深刻かつ複雑な変化が発生してます。中国は国連が必要とした合理的な改革を支持します。これについて、胡錦涛国家主席は「国連改革は全方位的で、多くの分野にわたるものだ。改革の重点は発展分野における国連の介入を推進させることだ。安保理の改革は発展途上国、特にアフリカの国々の代表性を優先的に増加させ、より多くの国家特に中小国により多くの機会を与え、安保理の政策決定に参加させるべきだ」と述べました。

「CRI」より 2005/09/16