外務省高官、胡錦涛国家主席の国連首脳会議の出席を評価

 

胡錦涛国家主席は、国連創立60周年を記念する首脳会議に参加した後、16日ニューヨークを離れ、カナダに向いました。外務省の国連事務を担当する沈国放外相補佐は、当放送局記者のインタビューに答えた際、「胡錦涛国家主席は今回の国連首脳会議に出席し、大きな成果を遂げた」と示しました。

今回、胡錦涛国家主席が国連首脳会議に出席する目的と遂げた成果について、沈国放外相補佐は、「胡錦涛国家主席がニューヨークで国連創立60周年首脳会議に出席する目的は、平和、発展と協力である。胡錦涛国家主席が会議期間中4回にわたって重要な演説を行い、その内容は平和と安全問題、発展問題、国連の改革問題などにおよんでいる。このほか、胡錦涛国家主席は発展と資金募集ハイレベル会議の席上、中国は債務、関税などの問題で5つの重要な措置を講じて、また発展途上国との共同の繁栄を実現させることを提案し、多くの発展途上国から高く評価された」と述べました。

会議期間中、胡錦涛国家主席はそれぞれブッシュ大統領、プーチン大統領の国家元首や政府首脳11人と会見し、両国関係、国際情勢、ともに関心を持つ問題について意見を交わしました。沈国放補佐官は、「今回会議に出席することを通して、中国の世界における責任感のある国としてのイメージが確立され、中国が国際社会とともに共通の問題を解決する姿勢を表した。国際社会も中国の経済発展が世界にとってチャンスであることを認めた。このことから、今回胡錦涛国家主席が国連総会に出席して、大きな成果を遂げた」と語りました。

会議で達成した「成果文書」について、沈国放外相補佐は、「この文書は大まかに言えば積極的なもので、満足できた。ある意味では、首脳会議は成果を収めたといえる」と話しました。

沈国放外相補佐によりますと、成果文書の役割は4つあります。第一、各国が国連憲章をめぐる承諾を改めて強調し、国連が人類の平和と発展に関わる重要な問題において中心的な役割の発揮を支持すること。第二、ミレニアム目標を実現するため、国連は発展問題への資金投入を拡大すること。それから、世界的な脅威とチャレンジに対応するため、各加盟国は国連改革を推進し、その効率と権威を強化しようと期待していること。最後に安保理の改革問題は中国とほかの加盟国の願いを表したことなどです。

沈国放外相補佐は、「安保理の改革は国連改革の重要な一部である。中国は安保理の拡大を支持し、特にアフリカ諸国のような発展途上国が優先的に安保理入りすることを支持する。安保理改革は各国の利益と密接な関係があるため、意見の一致が必要で、改革を強引に進めるやり方は加盟国の衝突に導き、改革プロセスに影響を与える。《成果文書》が安保理の改革問題において、中国側の立場を表した」との考えを示しました。

「CRI」より 2005/09/19