胡錦濤主席、国連改革めぐり4つの提案

 

胡錦濤国家主席は15日午後、国連創設60周年記念の特別首脳会合に出席し、「民主的な協議を堅持し、改革プロセスを推進する」と題する重要な演説を行った。胡主席は演説の中で、国連改革問題について4つの見方を示した。

(1)大局に目を向け、原則を堅持する必要がある。改革は、現在に立脚し、長期的な未来に着目した上で、各国の人民に強く責任を持つ態度によって、適切に進めていく必要がある。改革は国連憲章の趣旨と原則の堅持、国連のさらなる役割発揮、加盟国の共通利益の保護にプラスになるべきだ。

(2)民主を発揚し、幅広く協議する必要がある。国連改革は各国の切実な利益に関係するため、十分な検討と幅広い協議を行い、各国の意見を尊重し、それぞれの懸念に配慮すべきだ。

(3)積極的かつ適切に、順序を踏んで少しずつ進めていく必要がある。国連改革は拙速になってはならず、まだ大きな意見対立を残した改革措置については、さらなる意見交換により、共通認識を模索するのがよい。そうすれば、改革がより多くの成果を上げるよう促すことができる上、加盟国の団結を守ることができ、改革の成果が時間・実践による試練に耐えうるよう保証することができる。

(4)重点をつかみながら、全面的に推進する必要がある。発展途上国は国連加盟国の3分の2を占めている。発展途上国の意見は十分に反映されるべきであり、発展途上国の利益は適切に守られるべきだ。これは国連改革が成功するためのカギとなる。発展途上国の代表性や発言権を増やし、発展問題に対する国連の投資を強化し、国連ミレニアム開発目標を推進することが、国連改革の最重要事項となるべきだ。

「人民網日本語版」2005年9月19日