中国、環境保護を上級公務員の実績考査の内容に

 

国家環境保護総局の解振華局長は国連発足60周年を記念するため、『環境保護を強化し、持続可能な発展の能力を増強しよう』という署名入り文章を発表した。この文章は、中国が直面している環境情勢および世界の環境問題の中での我が国の立場を詳述し、中国はこれから上級公務員が任期の中で環境保護方面で収めた成果を実績考査の内容のひとつとし、GDPだけをひたすら追求する傾向を克服しなければならないとし、とさらに次のように述べた。

中国政府は持続可能な発展の道を歩み、発展の中で環境問題を解決し、環境と経済、環境と社会のバランスのとれた発展を実現する方法を積極的に模索し、環境にやさしい社会の構築に努めることを目指す。

環境にやさしい社会を構築するためには、以下のような措置を講じる。

一、 環境にやさしい政策決定と制度システムを健全化し、上級公務員の任期の中での環境保護成果を実績考査の内容のひとつとし、単純にGDPのみを追求する傾向を克服する。

二、 循環経済の発展に力を入れ、新しいタイプの工業化の道を歩み、不適格の企業に対して強制的淘汰を実行し、汚染物排出の総量を抑制する制度をとる。

三、 突出した環境問題を解決し、社会の安定と環境の安全を維持する。最も厳格な措置を講じて飲用水の源を保全し、重点河川流域と海域に対する汚染対策を加速する。

四、 環境保護と持続可能な発展の中での国際協力を強化する。

「チャイナネット」2005/09/20