中国認定協会、北京で発足

 

中国認定協会が27日、北京で発足しました。この協会は、業界の自律的組織です。初代の会長、王鳳清さんは、「中国認定協会は、政府と認定業界の間を結ぶ役割を果たし、サービスを提供していく。中国における認定の管理システムのの整備に役立つ」と指摘しています。

認定は、国際的に通用するもので、商品の質量管理を強化し、経済発展を促進する重要な手段です。それによって、政府の審査と指示を減少させ、政府の機能転換を実現させるだけでなく、社会の信用制度の樹立に有利し、WTO、世界貿易機関の関係規則にも符合しています。

中国では、盛んに認定が行われるようになったのが、2001年、中国政府は、国家認定監督管理委員会を設立し、全国の範囲で、認定について、一致した指導と監督管理が実現することになりました。また、2003年に公布した「認定条例」によって、法的な保障が提供されました。

中国認定協会の王鳳清会長は、「この十数年間の発展によって、中国の認定事業は、著しい進展を遂げた。現在、比較的完全な法律システムができあがり、専門的分野で完全な認定が進められている。運営が順調で、国際基準に符合しているメカニズムが構築された。認定制度は、経済発展を積極的に促進していく役割を果たし、社会では広範に認められた」と話しました。

現在、中国では、各認定機構は130社余りあり、質量管理や環境管理、職業健康安全管理、食品安全管理システムなど多くの分野に及んでいます。今年上半期現在、ISO9000など各管理システムの認定書16万部を配布しました。中国管理システム認定書の部数と各管理システム認定を獲得した企業の数は、それぞれ世界一となっています。

しかし、認定は、政府の力だけで不十分だと見られ、ここ数年、国家認定監督管理委員会は、製品の安全、環境、職業安全などの分野で認定を行ってきましたが、政府の関係部門は、認定においては、監督管理を行えるにすぎません。政府の機能転換を推し進めていくと同時に、認定業界の完全に自律的な組織の建設が必要だということです。

王鳳清会長は、また、「認定業界の建設を強化し、自律的組織を結成することによって、中国認定業界の管理モデルが改善され、認定の効果を高めていける」と述べました。

ちなみに、中国認定協会は、認定業界の認可機構や認証機構、諮問機関、養成と審査機構、実験室など430以上の部門及び政府関係者20人余りからなっています。

協会は、政府と会員との間で、斡旋機能を発揮させ、経済と社会の発展に貢献することとし、また、世界各国の同業との交流を今後の課題としています。

「CRI」より 2005/09/29