天津 中国北部最大の保税港を建設

 

今年10月、天津市代表団は戴相竜・天津市長に率いられて、イタリア、ドイツ、フランスを訪問することとなった。先般、戴相竜市長は37社の多国籍企業のトップや中国駐在代表たちを招き、この訪問の新聞発表会を開いた。席上、戴相竜市長は「天津港は環渤海圏最大の保税港となった。貨物取扱量が世界トップ10に輝く天津港は巨額の資金を投下して、30平方キロにも達する中国北部最大の保税港となることを目指している」と語った。

戴相竜市長は「今後3-5年間に、天津港は500億元を投下し、港エリアの面積を100平方キロまで拡大することになっている。同プロジェクトには30余の建設項目が含まれ、そのうち、最も注目されているのが30平方キロに及ぶ中国北部最大の保税港である。中国政府が天津浜海新区の建設を国家発展戦略の企画に入れたことは天津ひいては環渤海圏にとってまたとない発展のチャンスをもたらすことになった」と語った。

関係筋によると、この五年間に、天津市の経済は年間14%の伸び率を保っている。製造業の面で、天津市は中国の最も重要なハイエンドIT産業基地、世界最大のシームレス鋼管の生産基地となっている。当面、天津市は年間100万台の生産規模の自動車製造・組立基地(中国で三位)、国家レベルの海洋石油化工基地となることを目指している。現代サービス業の面で、天津市は天津港貨物物流センター、中国北部航空運輸センターをつくることに力を入れている。当面、110ヵ国、18000社の外資企業が天津市に進出しており、投資総額は550億ドルを突破することになった。世界企業のトップ500のうち、107社が天津市に投資している。中国の東北、華北、西北などの地域へ放射状に波及する天津港は天津市の近くにあり、外資企業にとっては最も便利な輸出入ルートとなっている。

関連資料:

天津港は中国北部最大の国際貿易港であり、輸出入貨物の70%以上は北京市、河北省、山西省、内蒙古自治区など、大陸内陸部12の省、直轄市とつながりがある。2005年の天津税関の輸出入の貨物総額は800億ドルを上回ると見られている。

「チャイナネット」 2005/09/30