「世界的脅威に各国団結して対処を」 胡小笛大使

 
中国新聞社の報道によると、中国の胡小笛・軍縮大使は4日、第60回国連総会の一般弁論で、「世界のすべての国が緊密に団結して、ともに歴史的好機をとらえ、世界の安全に対する脅威にともに対処していくべきだ」と呼びかけた。

胡大使の発言の主な内容は次のとおり。

世界的な軍備抑制・軍縮・不拡散のプロセスは、現在要(かなめ)となる段階に入っている。軍備抑制・軍縮・不拡散の国際体制は、世界の平和と安定の保護に対して重要な役割を発揮し続けているが、一方では、多国間の軍備抑制・軍縮は困難と試練にも直面している。

世界的な軍備抑制・軍縮・不拡散のプロセスの健全な発展を促し、平和・公正で民主的かつ繁栄した新世紀を創建し営むよう努力することは、国際社会が直面する共通の、かつ差し迫った任務だ。これに対して、次の5つを主張する。

(1)相互信頼・相互利益・平等・協力を中核とする新たな安全保障観を構築する。

(2)軍備抑制・軍縮・不拡散の国際条約制度を打ち固める。

(3)軍備抑制・軍縮・不拡散の多国間の努力を絶えず深めていく。国家の安全保障における核兵器の役割を低下させ、世界的な核軍縮プロセスの推進に努める。

(4)現有の国際法の枠組みの中で、政治・外交的手段を通して軍備抑制・軍縮・不拡散の問題を解決する。

(5)多角主義の道を歩むことを堅持し、共同の安全保障を実現する。国際協力を強化し、全面的参与を確保する。60年間の歴史で明らかなように、集団安全保障メカニズムの中核および多角主義実践の重要な舞台として、国連は全世界の安全を保障する国際協力においてその功績が消えることはない。国連の役割は強めるしかなく、弱まることがあってはならない。

「人民網日本語版」2005年10月8日