飼育場がエネルギーの供給スタンドに

 

家禽・家畜飼育の際の廃棄物及び農作物の茎類の総合利用技術に関するフォーラムが先月遼寧省の興城で開かれた。アメリカのノーマン・スコット教授の発言は会場で拍手を博した。氏は次ぎのように語った。500頭の乳牛を飼育している飼育場から排出される糞尿がメタンガスシステムの処理を通じて発生する電力と熱量は飼育場みずからのニーズを満たすほか、余まった電量を販売して利益を獲得することができ、或いはバイオテクノロジーの利用を通じて200ガロンのディーゼルオイルを生産することが出来る。農業は社会経済においてさらに重要な役割を果すべきである。

中央の指導者は農村における汚染対策をさらに重視し、出来るだけ速く農村環境保護行動計画を始動させるよう指示した。農業廃棄物の総合利用は農村環境保護作業の基本的な内容と重要な途方として、日とともに社会各界から注目され、逐次産業化へ向かう趨勢が形勢されつつある。

国家環境保護総局生態司の参会代表によると、我が国は毎年約19億㌧の家禽・家畜の糞尿と6億㌧の農作物の茎類などの農業廃棄物を産出している。その中には、大量の栄養分とエネルギーが温存されており、貴重な資源となっている。これらの資源を総合利用すれば、わが国の農村環境の悪化の趨勢を抑制することができるばかりでなく、かなりの経済収益をもたらし、農民の収入を増やし、農村社会の現代化プロセスを加速することができる。農業廃棄物の総合利用の産業化は当面の農村環境保護における重要な一環である。

今回のフォーラムには国内17の省、自治区、直轄市からの80人の代表が出席した。

「チャイナネット」2005/10/09