曽副主席、野中氏に「中国は対日友好政策を維持」


曽慶紅国家副主席(中国共産党中央政治局常務委員)は11日、釣魚台国賓館で日中友好協会名誉顧問の野中広務氏ら日本からの訪問者と会見した。曽副主席は「中国は引き続き、対日善隣友好の政策を維持し、これまでと変わらず両国関係を前向きに発展させていく」と表明した。

曽副主席は、「中日国交正常化から30年余り、両国の関係は目覚ましい発展を遂げており、経済貿易協力が絶えず拡大し、人の往来が日増しに頻繁になっている。これは双方の何世代にもわたる共同努力の結果で、得がたいものであり、いやがうえにも大切にすべきだ。中日双方は、『歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かう』という精神に基づき、『中日共同声明』など3つの政治文書を守り、戦略的・歴史的な視点から両国の関係の大局を捉え、両国関係の新たな局面を切り拓くために努力すべきだ。これは、両国や両国の国民にプラスとなるだけでなく、アジア太平洋地域、ひいては世界の平和、安定、発展にもプラスとなる」と述べた。

野中氏は、日中の民間レベルでの友好を発展させ、両国の関係の長期的かつ健全な発展を推進するよう、引き続き努力していく考えを示した。

「人民網日本語版」2005年10月13日