銀川市、湿地保護でばく大な経済的メリット

 

中国西部の寧夏回族自治区銀川市の沙湖湿地は10数年の保護・開発を経て、観光、レジャー娯楽、バカンス、スポーツ・競技および水産養殖を一体化した総合産業が形成され、国内外の観光客延べ600万人以上を受け入れ、観光収入は約5億元に達し、利益・上納した税金が1億元を上回ることになった。

銀川市の閲海湖湿地公園も開発によって、毎年アシによる収益だけでも100万元を上回っている。今では、洪水防止、貯水、気候調節、観光・レジャーおよびアシを利用する産業を一体化した観光名所となっている。

今や、中国西部の各省・自治区・直轄市は湿地資源の保護・開発に巨額の資金を投じており、数多くの沙湖のような湿地資源が合理的に利用されるようになり、気候の調節、地下水の補充、汚染物質減少などの面で大きな役割を果たすと同時に、巨大な収益をも生み出している。

かつて、「72の連湖(湖が連なっていること)」と言われていた銀川平原では、歴史的な要因で銀川市の湖沼・湿地がここ数十年来、次第に減少していた。人為的な要因による天然湖沼の数の減少に徹底的に歯止めをかけるため、銀川市は湿地生態環境保護プロジェクトを実施している。2001年2月1日、『銀川市湖沼湿地保護管理方法』を施行し、湿地の保護と合理的利用に法律面のよりどころを提供した。2002年9月には、湿地保護作業の調整と効率アップを図るため、全国に先駆けて湿地保護事務室を設置した。これと同時に、銀川市は湿地の保護・開発に巨額の資金を投じることにもなった。

銀川市湿地保護事務室の孫勝民主任によると、近年の努力によって、自然的および人為的な破壊をこうむっていた銀川市の湿地は適切に保護されることになり、湿地面積も年々増加し、動植物の種類も著しく増え、経済収益もきわめて大きなものになっている。

現在、湿地面積は47000万ヘクタールを上回り、銀川市総面積の約10%を占めることになり、湿地保護区を主とする観光区の収入も同市観光業収入の30%以上を占めることになった。

「チャイナネット」2005年10月14日