外交部「日本に遺棄化学兵器処理の加速を望む」

 

外交部の孔泉報道官は13日の定例記者会見で、旧日本軍の遺棄化学兵器について、日本が作業進度を加速し、危険を早期に取り除くよう望むとの考えを示した。

孔報道官は会見の中で、次のように述べた。

日本の江利川毅・内閣府事務次官が11日に中国入りした。昨日(12日)は吉林省敦化市に向かい、日本が遺棄した化学兵器の埋められた場所を視察した。中国ではこれまで、15の省・自治区の40カ所余りで、日本による中国侵略戦争の時期に遺棄された化学兵器が見つかっている。中国は、日本が中国侵略戦争の時期に化学兵器を遺棄した場所を知らせるよう望んでいるが、日本はこれまで実行していない。しかし、これまで(遺棄化学兵器の見つかった)15の省・地区の40カ所を見ると、敦化に埋められた遺棄化学兵器の数が最も多い。江利川次官は敦化市で、(遺棄兵器が)掘り出された場所、保管されている場所を視察し、きょう(13日)に北京に戻る予定だ。あす(14日)には、武大偉外交部副部長が江利川次官と会見する。われわれは日本が作業進度を加速し、的確に措置を取り、60年余り前から残されたままの危険を取り除くよう望む。なぜなら、こうした危険は今に至るまで、中国の人民の安全や正常な仕事・学習・生活を絶えず脅かしているからだ。

「人民網日本語版」2005年10月14日