第7回G20財政相 中央銀行総裁会議が北京で開催

 
第7回G20・先進7ヵ国と新興市場国などの財政相と中央銀行総裁会議が15日北京で開幕しました。20ヶ国・地域の財政相と中央銀行総裁、及び世界銀行、IMF・国際通貨基金など三つの国際機構の責任者約300人あまりが開幕式に出席しました。中国の胡錦涛国家主席が開幕式で挨拶し、今回の会議は世界経済の秩序あるバランスのとれた発展と各国の共同発展の実現に積極的な影響を及ぼすことと信じているとの姿勢を示しました。

   G20は1999年に設立されたもので、協商一致の原則に沿って運営される専門的、多角的な国際経済フォーラムです。毎年一回閣僚会議を行なっていますが、今回初めて中国で開催されています。今回の会議は「グローバル協力を強め、世界経済の秩序あるバランスのとれた発展」というテーマをめぐって、世界のマクロ経済の情勢と発展、ブレトンウッズ機関60周年戦略の反省・改革プロセス、発展支援と革新的な融資メカニズム、人口老齢化と移民などの議題を中心に討議していくとのことです。

   胡錦涛国家主席はその挨拶で、国際協力の強化や世界経済の秩序あり、バランスのとれた発展の推進について中国政府の主張を述べました。胡錦涛国家主席は、「発展様式の多様性を尊重し、各国が自国の国情に基づいて、自らの条件に似合った発展の道を選び、経済のグローバル化によってもたらされる有利な条件とチャンスを利用し、世界の異なった発展様式が競争の中で、互いに学びあい、共通点を求めて、相違点を残し、共同の発展を促していくべきである。また、マクロ経済政策における各国の対話と協調を強化し、各国、とりわけ、主要な経済体制は、責任を負った経済政策を実施するだけでなく、マクロ経済政策について対話を強化し、世界経済発展全体にかかわり、各国の共通利益にかかわる重大な問題で協調した立場を取るべきだ」と述べました 。

   胡錦涛国家主席はまた「国際社会が国際経済貿易体制と規則を整え、国際金融体制の整備を各国が積極的に支持し、国際エネルギー市場の安定に力を入れ、公開、公正で、合理的、無差別の多角貿易体制の確立を積極的に支持すべきである。発展途上国の発展を促し、援助メカニズムを整備し、発展途上国への資源の移転を促進し、効果的な監督システムを設け、国連のミレニアム目標の実現を確保していく」と述べました。

   20ヶ国グループ会議メカニズムは、主な先進国、発展途上国を含めた、広い代表性を持つ国際経済フォーラムです。この組織について胡錦濤国家主席は「このグループは世界の安定、発展の中でより大きな役割を果たすべきだ」として、さらに「今の国際情勢の下で、G20各加盟国は平等互恵、小異を残し大同につき、柔軟性を持って現実に基づいて対話を展開し、他の国際・地域経済機構との交流と協力を強化し、国際経済貿易システムと規則を健全化させ、国際経済金融システムを完全なものにし、南北対話と協力を強化して、世界範囲の貧困撲滅と発展を促進する面で、より積極的で実質的な役割を果たしていくべきである」とこのように述べました。

   胡錦涛主席はまた、中国の経済社会の発展状況と発展企画を紹介しました。「平和的な発展とは、平和的な国際環境を求めて自国の発展を実現させると共に、自国の発展を通じて世界の平和を促進することである。開放的な発展とは、中国が主として自力による発展を実現すると共に、対外開放の戦略を維持し、国際経済技術協力と競争に積極的に参加することである。協力的な発展とは、中国が各国と広範な交流と協力を行い、国際経済貿易ルールの制定と実施に参加し、協力での食違いと問題を共に解決し、共通利益の実現に努力を払っていく」と述べました。

「CRI」より 2005年10月17日