人民元改革は段階的に完備するプロセス 温総理

 
国務院の温家宝総理は14日、国際通貨基金(IMF)のラト専務理事と中南海紫光閣で会見した。温総理は会見で、中国の経済と社会の発展や金融制度改革の状況について説明した。温総理は会見で主に次のように述べた。

(人民元為替レート決定メカニズムの改革について)今年7月21日、われわれは人民元為替制度改革の方面で重要な一歩を踏み出し、実質的進展を得た。

市場の需給を基礎とする、管理された変動相場制を実行し、人民元レートが合理的でバランスの取れた水準で基本的に安定することは、われわれの改革の確固たる方向性であり目標だ。これは、段階的に推進し完備するプロセスだ。われわれは中国の経済・金融の発展と安定という必要性から出発し、自発性・制御可能性・漸進性の原則を堅持し、引き続き人民元為替制度改革を推進していく。

中国の金融改革が進み、経済の発展が進み、市場の役割が強まるにつれて、人民元レートは市場の需給の変化をより敏感に反映し、弾性を増すだろう。中国の為替制度改革は、自国の経済・金融の安定的発展に配慮するだけでなく、周辺国家や世界の経済・金融への影響にも配慮する必要がある。中国の経済・金融の長期的な安定発展は、中国自身対して利益があるほか、世界にとっても利益がある。われわれは人民元為替制度問題において、引き続きIMFとの情報や意見の交換を強化していきたい。


「人民網日本語版」2005年10月17日