北京五輪ボランティアの10%は海外から募集

 
海外の中国系の人びとや華僑に注目されている2008年北京五輪ボランティア募集活動には新たな進展が見られるようになった。先般、北京華僑事務弁公室主催の五輪ボランティア活動会議に出席したサウスカリフォルニア華僑連合会の指導者は「北京五輪が募集している10万人のボランティアのうち、1割は海外から募集することになっている」ということを明らかにした。

「国際日報」の関連記事によると、新中国56周年の国慶節祝賀行事に参加した際に、北京連合会の曹琳会長、張素久名誉会長、江蘇・浙江・上海同郷会の顧衍時会長は北京で、北京華僑事務弁公室主催の2008年北京五輪のボランティアをテーマとする会議に出席し、「当面、海外における五輪ボランティア募集の条件はすでに整っており、われわれは具体的な実施細則の公表を待つとともに、北京オリンピック組織委員会に協力してサウスカリフォルニア地域の五輪ボランティアの募集と選抜をりっぱにおしすすめることに努める」と語った。

関係筋によると、海外から募集される北京五輪ボランティアは在住諸国の五輪選手のために通訳を担当し、例えば、アメリカからのボランティアはアメリカ代表団の選手たちのために通訳のサービスを提供し、フランスからのボランティアはフランス代表団の選手たちのために通訳のサービスを提供するということがそれである。ボランティアは性別を問わず、年齢にも上限を設けない。年齢の下限は、2008年4月までに申込む者は18歳になることを必要としている。

また、前述の指導者たちは「北京オリンピック組織委員会はボランティアに飲食や宿泊を提供せず、ボランティアのしるしである服装と証明書を授与するのであり、ただし、北京オリンピック組織委員会はボランティアたちのために保険をかける」と、五輪ボランティア及びその父兄たちに注意を与えた。

関係筋によると、公開募集は2006年8月から始まり、その際には五輪関連ウェブサイトから申込み書をダウンロードすることができるようになっている。中国外交部、国務院華僑事務弁公室は北京オリンピック組織委員会を代表し、海外の華僑団体と連係を保ち、海外の華僑団体との協力のもとでさまざまな地域におけるボランティア募集活動をくりひろげ、ボランティアの推薦と管理を担当することになっている。特種ボランティアの募集は北京五輪にとって必要な専門技術を身につけたボランティアのことを指し、例えば、医師などがそれである。

張素久氏によると、中国語と英語が上手な高校生や大学生はボランティアのよい選抜対象である。北京オリンピック組織委員会によると、今年の大学の新入生は2008年8月にはまだ卒業していないのちょうど夏休みの期間であり、求職のプレッシャーもないので、ボランティアの仕事に従事することに適している。

そのほか、ボランティアは中国系の人々に限らず、白人や他の人種の学生や一般の人たちで中国語と英語が上手であれば、申し込めることになっている。

「チャイナネット」 2005/10/17