温家宝総理、米財務長官に経済摩擦解決の原則を提示

 
温家宝総理は17日、米国のスノー財務長官らと北京で会見し、中国の経済発展の現状と対外貿易の原則について次のように説明した。

中国が実行しているのは、利益共有型の対外開放戦略だ。国益に合致するとともに共同発展の促進になることを、各国との経済貿易関係を処理する上での基本原則としている。中国は輸出大国であると同時に、輸入大国だ。われわれは貿易黒字の追求に意を凝らしているわけではない。輸出入と国際収支の基本バランスを保つことが、わが国のマクロコントロールにおける重要目標の1つだ。

両国の経済貿易関係は総体的に良好で、両国間に存在する問題は完全に解決可能だ。両国間の経済貿易問題を解決する上での正しい原則は次のようなものであるべきだ。

まず、大局と長期的視野に立ち、互いに尊重し、対等な協議を行う。対話と意思疎通の強化により、理解を深め、共通認識を求め、小さな対立点を保留しつつ大きな一致点を求めるべきだ。

また、互利互恵を堅持し、互いの関心事に配慮し、共に努力し、互いに協調し、措置を講じ、摩擦を和らげる。両国間の経済貿易関係を安定した健全な発展へと導き、両国の人民に確かな利益をもたらすべきだ。

「人民網日本語版」  2005年10月18日