中国におけるベンチャー投資が上昇基調に

 
17日に閉幕した第7回中国国際ハイテク成果交易会から、中国のベンチャー投資が上昇基調にあるという喜ばしいニュースが伝えられた。伝えられるところによると、今回の交易会に参加した海外のベンチャー投資機構は、深センベンチャー投資機構と協力して深センなどの地域のハイテク企業に1億ドルを上回る資金援助を行うこととなっている。

深センは中国でベンチャー投資が最も活発に行われている都市の1つであり、大まかな統計によると、深セン市の登録済みベンチャー投資会社が193社に達し、ベンチャー資本投入総額(実質ベース)は130億元以上にのぼり、投資件数は合計580件で、ハイテク産業のあらゆる分野をカバーし、ハイテク産業発展を加速させる上で極めて大きな役割を果たしている。

業界の専門家は、ベンチャー投資の活発化に伴い、海外のベンチャー投資機構も中国への関心も日増しに高まっている、と語っている。

関係筋によると、今年上半期に、外資系ベンチャー投資機構は中国に4億ドル以上を投じたほか、ベンチャー企業はさらに昨年の2倍を上回る16億ドルのリスク投資も受け入れている。

今では、深セン証券取引所の中小ブロック上場の50社はすべて株式制改革を行っており、そのうちの10社においてはすでに株式保有制度の改革が完了し、これら企業の株式は株式市場での完全な流通が実現した。仮に中小ブロックで先駆けて完全に流通する方式で新株を発行すれば、深センひいては全国のベンチャー投資業界の資金調達がより容易になると見られている。

概算では、現在中国には約300社のベンチャー投資会社が存在しており、およそ500億元のベンチャー資金を集めている。

専門家は、国内における資金退出のルートが欠けているため、深センのベンチャー投資企業のベンチャー投資の退出は、この2年来その半分を海外市場経由で実現しており、たとえば中芯国際、濰柴動力、徳信携帯電話などがその例である、と指摘している。

国の積極的な非流通株改革の推進はベンチャー投資資金の国内における退出ルートを切り開くことになるだけでなく、ベンチャー市場参加者のベンチャー業界への投資の積極性を大いに引き出し、新たなベンチャー投資ブームの到来を促すことにもなると見られている。

「チャイナネット」  2005年10月20日