166年前のプーアール茶献上の道を再びたどる、雲南省の駄馬隊

 
プーアール茶は雲南省のシーサンパンナ(西双版納)と思茅地域を原産地とする中国の銘茶の一つで、緑茶を加工したものであり、散茶と圧縮茶の二種がある。プーアール茶に関する記載は明代の頃に遡る。300余年前からプーアール茶は宮廷への献上品となり、駄馬隊(昔風のキャラパン)によって都へと運ばれた。長い旅の中で、プーアールは異なった地域の異なった自然条件のもとで自然に発酵が進み、「時が流れるにつれて、お茶の味もさらに深みを添える」という独特の特色が生まれた。1939年以降、清王朝の衰退と戦乱が広がる中で、プーアール茶の献上も途絶えた。

2005年5月1日、166年前のプーアール茶献上の歴史を再現させ、プーアール茶及び雲南省の民族文化をアピールするため、40人、120頭の馬からなる駄馬隊が、4トンのプーアール茶を馬の背中に積んで、雲南省から出発し、5ヶ月半をかけて、4000余キロを踏破し、10月10日北京にたどり着いた。途中経由した昆明、西安、太原、北京などの都市では、プーアール茶を売って、その収入を「希望プロジェクト」(貧困学生のために募金するプロジェクト)に義捐金として贈る活動をも行われ、義捐金の総額は300万元を上回ったといわれている。

「チャイナネット」  2005年10月21日