中米両軍、教育分野で協力へ 艦艇の相互訪問も

 
外交部の孔泉報道官は20日、ラムズフェルド米国防長官の訪中は成功だったとの見方を示した。中米両国は両軍関係の強化、特に学校教育や艦艇の相互訪問などで交流と協力をさらに拡大することで合意した。

ラムズフェルド国防長官は18~20日、中央軍事委員会の曹剛川副主席(国務委員、国防部部長)の招待を受けて中国の公式友好訪問を行った。

孔報道官は同日の記者会見で、主に次のように述べた。

中米両国の関係は現在、全体としては良好だ。今回の訪問を通して、中米両国の全面的、客観的な理解を深め、相互信頼を具体的な行動で表し、中米両国の関係発展に見合った中米両軍の交流・協力の発展を図りたい。

(台湾問題について)中国の指導者はラムズフェルド米国防長官との会見の中で、台湾問題が中国の主権と領土保全、核心的利益に関わることを強調した。また、米国に対し、同問題を適切かつ慎重に処理するよう希望した。

   (李登輝氏の訪米について)李登輝氏はこれまでに何度も、見苦しい行動によって両岸(中国大陸部と台湾)関係の破壊、「台湾独立」の奨励、中米関係の破壊、アジア太平洋地域の平和・安定の破壊を試みている。われわれはすでに米国に厳重な申し入れを行い、米国が一つの中国の政策を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケを順守し、「台湾独立」に反対するという約束を実行し、誤ったやり方を改め、「台湾独立」を掲げる分裂勢力に誤ったシグナルを発するのをやめるよう希望を伝えた。

(記者からの質問に対して)中国が防御力を強化するのは正当なことであり、疑ったり危惧したりすべきではない。両国の軍事関係者による会談・会見の中で、ラムズフェルド国防長官は心の中の疑念や懸念について、中国と意見を交換した。

「人民網日本語版」  2005年10月21日