首都鋼鉄の生産拠点、移転への一歩 河北に新会社

 
首都鋼鉄グループの生産拠点移転と構造調整、環境対策などを進める新会社として、首鋼京唐鋼鉄聯合有限公司が22日、河北省唐山市ラン南県曹妃甸港に設立された。

新会社は首都鋼鉄総公司が株式(持ち株比率51%)と唐山鋼鉄集団有限公司(同49%)が共同で設立した。

新会社の所在地は、塘沽港(天津市)と秦皇島港(河北省)の間に位置し、渤海湾では唯一の天然の深水航路に恵まれる。計画によると、現地には埠頭、鉄鋼工場、発電所、石油化学工場などの大型プロジェクトを抱える「曹妃甸工業区」が整備される。首都鋼鉄グループは2007年末までに、北京地区における鉄鋼生産量を400万トンに減らすとともに、曹妃甸の新拠点の建設を終え、生産をスタートする予定だ。

新拠点の第一鉄鋼工場の生産規模は、銑鉄が年間989万トン、鉄鋼970万トン、鋼材905万トンに達する見通し。熱間圧延板ロール、管材・線材、冷間圧延板ロール、亜鉛メッキ板ロール、塗装鋼板、冷間圧延珪素鋼板、コークスなどを生産する。投資額は668億600万元で、年間売上高443億3千万元、納税後利益80億7900万元を見込む。

(ラン南県の「ラン」は「灣」の「弓」を「木」にした字)

「人民網日本語版」2005年10月24日