天津、塘沽、漢沽の環境を守る林業プロジェクト


2001年から2005年の上半期にかけて、天津市は3.2万㌶の造林を完成し、市全域の林地面積は19万㌶に達することになった。その結果、森林カバー率は17.5%となり、第9次5カ年計画期(1996~2000年)末期の2.5万㌶に比べ、林地面積は2.5㌶増え、カバー率は2.3%増えた。

三北(東北、華北、西北)防護林システム4期プロジェクトが天津域内の植生面積を目に見える形で拡大した。市街中心地の周辺の8郊外区では累計1.49万㌶の造林がおこなわれた。市の北西部にある砂漠化した平野部には1.47万㌶の防護林ベルト地帯がつくられ、砂漠を定着させる安定した生態障壁となっている。また、天津市の市街区を取り囲んでいる外環線緑化ベルトは、周辺地帯の長さは71㌔、幅は200㍍、面積は695㌶であり、天津を守る緑の障壁となっている。京津塘(北京=天津=塘沽)、京滬(北京=上海)、京瀋(北京=瀋陽)など8本の高速道路の両側に延びる幅200㍍の緑地は天津の一景となっている。市街区の周辺には風景植林地域、小さな公園、別荘地があちこちにあり、絵のように美しい。

砂あらし発生源整備プロジェクトの実施によって天津の「裏庭」と言われる薊県の生態系状況も改善された。薊県は2001年から2005年の上半期にかけて、累計3.7万㌶の造林を完成し、小型水利施設360カ所がつくられ、360の地下の水貯蔵施設を築造し、小さな河川流域80平方キロ㍍整備した。土地の開墾禁止、草地の放牧禁止、林地の伐採禁止といった森林資源の全面的管理によって、薊県の森林資源は目に見える形で増え、林木カバー率は4.2%に達し、2000年末より4%増えた。

海岸防護林システム2期プロジェクトは天津市の海浜に青々と生い茂る緑をもたらしている。2001年から2004年にかけて、塘沽、漢沽、大港の3区は合計6580㌶の造林を完成した。森林カバー率は6.4%に達し、4年間で1.71%も増えた。

野生動植物保護および自然保護区の整備により、域内の植生、湿地、野生動植物が上手に保護されることになった。今年の6月末現在、天津市は市全域面積の14.9%を占める総面積16.8万㌶に及ぶ8の自然保護区をつくり上げた。現在、天津市では生物の種も増えつつあり、2004年末までのところ鳥類だけでも235種から360種に増え、全国の鳥類の28.6%を占めている。

「チャイナネット」2005/10/24