安徽省亳州市の花戯楼、精緻なレンガ透かし彫りで観光客を魅了

     

安徽省北西部に位置する亳州市は、悠久な歴史と豊かな文化財があることで国家クラス歴史文化名城、優秀観光都市に選ばれた。国家クラスの重点文化財保護指定を受けている花戯楼は亳州市の文化財の代表的な存在であるため、毎日、内外の大勢の観光客をひきつけている。

花戯楼には300年以上の歴史があり、大金持となった漢方薬材商たちの寄付で築造された寄席演芸の舞台である。数十の寄席演芸のシーンを表現したレンガの透かし彫り、彩色画によって舞台が装飾されている。とくに人々の目をひきつけているのは、その舞台の裏側にあたる牌坊(中国式の鳥居のようなもの)に施されているレンガの透かし彫りである。何層かの透かし彫りは、微細なところまで生き生きと彫刻されており、往時の工匠たちの腕は確かに驚嘆に値するものである。そしてそのレンガの質も非常によいもので、300年後の今日に至っても、風化などによる損耗も非常に少なく、彫刻もほぼ完璧な形で保存されている。

「チャイナネット」2005年10月26日