中国政府の鳥インフルエンザ抑制は可能

 
モスクワで開かれている上海協力機構参加国第4回首相会議に出席している温家宝総理は26日、中国政府は措置を講じて鳥インフルエンザの蔓延を効果的に防止していると語った。これは温総理がカザフスタン総理との会見後に香港記者の取材を受けた際に語ったものである。

中国政府は内蒙古、安徽などの地で発生した鳥インフルエンザを高度に重視し、以下のような4大措置を取っている。

一、 鳥インフルエンザ発生地の家禽を大規模処分している

二、 厳格に隔離措置をとると同時にワクチン注射を広範囲において実施している

三、 鳥インフルエンザの人間への伝播を防ぐ措置を講じている

四、 国際組織と密接に協力し、関連情報を即時通報している

温総理はさらに、上述の措置をとることによって中国政府は必ず鳥インフルエンザを抑制できると語った。

また、衛生部の高強部長は25日、世界インフルエンザ予防閣僚会議の閉幕後の記者会見で次のように語った。現在、中国の5つの省の農村で渡り鳥によって伝播されたと見られる鳥インフルエンザが発生しているが、疫病の全体的な状況はわれわれのコントロールの範囲にあり、人間に伝染したケースは見られない。

今回の会議の成果について、高部長は次ぎのように語った。最大の成果は全世界の広範な協力による鳥インフルエンザ対策である。各国政府間、各クラス政府と国際機構間、政府と企業及び非政府組織(NGO)間の協力を強化し、国連、世界保健機関、地域組織の役割を果たし、情報、技術、資金面での協力を強化することを主張するものである。共通の目標を目指して皆が連帯すれば、鳥インフルエンザを抑制することは難しくないと思う。

「チャイナネット」2005/10/27