11の省、直轄市が都市部と農村部の戸籍の一本化に向かう

 

中央総合管理委員会筋によると、中国公安部は戸籍制度の改革について検討し、農業と非農業の戸籍の垣根を撤廃し、都市部と農村部における一体化した戸籍管理制度の確立を模索している。中国公安部筋によると、今では、山東省、遼寧省、福建省など11の省・直轄市の公安機関は都市部と農村部の戸籍一体化の登録をすすめ、農業と非農業の戸籍の垣根の撤廃を徐々に推し進めている。北京市はまだこれらの省、直轄市の中に入っていない。

中央総合管理委員会流動人口治安・管理グループの指導者の一人である劉金国公安部副部長は同委員会の2005年第二回全体会議の席で、「中国公安部は戸籍制度の改革について検討を行い、農業と非農業の戸籍の垣根を撤廃し、都市部と農村部における一本化した戸籍管理制度の確立を模索している。それと同時に、合法的な固定の住所を戸籍登録のよりどころとし、大都市や中都市に向う戸籍移転への制限を徐々に緩めることにしている」と語った。

中国公安部筋によると、都市部と農村部の戸籍一本化登録制度ははっきりとした実施のスケジュールはまだないが、中国の戸籍管理制度の改革の主要な内容として、中国公安部によって積極的かつ着実に推し進められている。

当面、一部の省、直轄市では相次いで戸籍管理制度の改革が始まっている。2003年に、湖北省は武漢市、襄樊市、黄石市をモデルケースとして、農業戸籍と非農業戸籍の区別をなくし、いずれも「湖北省住民」に一本化した。2004年に、山東省は都市部と農村部の一本化した戸籍登記制度を実施し、都市部への移籍のための費用を徴収しないことになっている。

「チャイナネット」 2005年10月28日