胡錦濤総書記、金正日総書記と平壌で会談

 

中国共産党中央委員会の胡錦濤総書記(国家主席)は28日午後、朝鮮労働党の金正日総書記(国防委員会委員長)と平壌で会談した。双方は、二国間関係やともに関心を寄せる国際問題や地域問題について、幅広く踏み込んだ意見交換を行った。

会談で、胡総書記は両党関係・両国関係のさらなる発展について、次の4点を提案した。

(1)引き続き密接なハイレベル間交流を行い、相互の意思疎通を強化する。

(2)交流の領域を開拓し、協力の内容を豊富にさせる。

(3)経済貿易協力を促し、共同発展を促進する。

(4)積極的に協力して歩調を合わせ、共通の利益を守る。

金総書記は、胡総書記の4つの提案に賛同を示し、「国際情勢にいかなる変化が生じても、朝鮮は中国との友好を戦略的視点からとらえ、朝中両国の友情の発展を確固不動の戦略方針に据える。朝鮮は、一つの中国の政策を堅持し、『台湾独立』を掲げるいかなる形での分裂活動にも反対する」と述べた。

朝鮮半島核問題については、両氏は会談で主に次のように述べた。

▼胡錦濤総書記

各国の共同の努力の下で、第4回6カ国協議は重要な段階的成果を上げた。中国は、朝鮮半島の非核化という目標を堅持し、対話による平和解決の方向を堅持し、朝鮮半島と地域の平和・安定の保護を堅持することを主張する。朝鮮や関係各国とともに、共同声明が提起する全体目標の実行に努め、第5回6カ国協議で新たな進展を得るよう推し進めていく。

▼金正日総書記

朝鮮は、朝鮮半島の非核化を堅持し、対話を通して問題を平和的に解決する立場を堅持する。朝鮮は、第4回6カ国協議が発表した共同声明にはプラスの意義があり、この成果は容易なことではないと考える。朝鮮は、すでに承諾した約束に基づいて、第5回6カ国協議には開催日に合わせて参加する。

「人民網日本語版」2005年10月29日