民政省 身障孤児治療計画を実施

 

中国民政省は6億元を拠出して、去年から身障者孤児の機能回復のための治療計画を実施し、9100人の身障者孤児が治療を受けています。

今後2年間のうち、尚約2万人にのぼる身障者孤児が治療を受ける予定です。

中国では障害、或いは先天性疾患で両親に遺棄された乳幼児は各種福祉施設に入所することになっています。

これらの児童・少年の機能回復のため、民政省は関連の治療計画を実施し、治療対象は福祉施設に入所した18歳以下の身障者となっています。

これについて民政省の李立国次官は、「すでに9100人以上の身障孤児が治療を受けている。そのうち、数多くの孤児が養子縁組している」と語りました。

治療を受けたうち、先天性心臓病、唇裂・口蓋裂などの少年児童は大多数が治癒され、脳性麻痺・手足の奇形などの少年児童は機能が改善されています。

治療計画を円滑に実施するため、民政省は関連の管理規定を制定し、地方政府は専門の調整・医療グループを設置しています。

この計画は全国の医療機関の支持を得ています。

計画の実施で最初の指定病院となった天津市の泰達国際心臓血管病専門病院はすでに300人以上の先天性心臓病児童に対し治療を実施しました。

このほか、北京市児童病院、広西チワン族自治区人民病院、湖南省人民病院などはいずれも第一流の医師、設備とサービスと提供しています。

計画は政府機関、企業、民間団体、個人など社会全体から2000万元以上の寄付金を受けており、そのうち、香港特別行政区の「OSJ弱視児童治療専門基金」は100人の治療費と治療用の車両1台を提供しました。

計画実施での問題について李立国民政次官は「一部地方で指定病院の資質が不十分で、辺鄙な地方では治療対象児童の検出選定は困難である」と指摘しています。

李立国次官はまた、「指定病院の再認定を地方政府に要求し、民政省では計画実施の重点を監督、検査、指導に置き、指定病院の数を増やす」と語りました。

「CRI」より 2005/11/07