上海の1人平均緑地面積、年末に11平方米に

 

上海市緑化管理局によると、上海の1人平均緑地面積は年末までに前年比で1平方メートル増の11平方メートルに達し、市全体の緑化率は37%を超える。市区で進めてきた500メートルごとに大規模公共緑地を建設するプロジェクトは現在、徐々に郊外へと拡大しつつある。上海の1人平均緑地面積はすでに東京、大阪などの大都市を上回る。

上海市人民代表大会常務委員会都市建設環境保全委員会の責任者は「1949年当時の1人平均緑地面積はわずか0.132平方メートルで、どうにか靴1足を投げ入られる程度だった。80年代から90年代初めにかけては、0.45平方メートル前後で、ちょうど新聞1ページ分ほどだ。95年になって、1.69平方メートルまで増え、ベッドと同じ広さとなり、この10年近くの間は、緑化整備が飛躍を迎えたことで、年にほぼ1平方メートルずつ拡大してきた。今では市民1人ひとりが“緑の部屋”を持てるまでになった、と言っても少しもオーバーではない」、と上海の緑化の歴史を振り返る。

上海は1868年に初の公園、外灘公園が完成して以来、これまでに141の公園を建設。無料開放された公園の割合は86.5%にのぼる。同時に、大規模公園については、緑地や樹木、草花を単純に組み合わせる方式を改め、市独自のテーマ性、生態性、機能性を追求しながら建設を進めてきた。

同責任者は「上海は土地が狭く、造園の代価は非常に大きい。中心部に位置する延安中路の緑地は、建設同時の用地の賃貸価格で計算すれば、1平方メートルあたり3600ドルにも達する。浦東地区の陸家嘴緑地は総額20億ドルを超えるだろう。だが、上海は目先の利益を求めるのではなく、むしろ8億元を投入して質の高い緑地を建設してきた。品位のある都市にとって、緑化の効果や環境の質、イメージは金銭では簡単に計ることができないからだ」と指摘。

中国風景園林協会の王秉洛・常務副理事長も「上海の緑地は面積が急増しているだけでなく、植物種も従来の200種余りから800種を超えており、生態や鑑賞効果も大幅に向上した」と強調する。

「チャイナネット」2005年11月7日