胡錦濤主席「アジアはわれわれ共通のふるさと」

 

胡錦濤国家主席(中国共産党中央総書記)は1日、ベトナム議会で「友好と相互信頼の増進、共同発展の促進」と題し、重要な演説を行った。演説の概要は次の通り。

チャンスと試練が並存する国際情勢において、世界各国は協力を強化し、チャンスを捉え、試練に対処し、平和が長く続き、共に繁栄できる、調和の取れた世界を構築するために、共に努力すべきだ。

中国の外交政策の主眼は、世界平和を守り、共同発展を促進することにある。

中国の発展は平和の発展、開放の発展、協力の発展だ。中国は引き続き内需拡大を経済・社会発展の基本的立脚点、長期戦略方針にすると共に、対外開放という基本的国策を堅持し、利益共有型の開放戦略を実施し、世界各国と幅広く交流・協力を展開していく。中国の発展はいかなる人も妨げず、いかなる人も威嚇しない。世界の平和、安定、繁栄にプラスとなるのみだ。

アジアはわたしたち共通のふるさとだ。かねてよりわれわれは、アジア各国が政治面ではむつまじくつきあい、経済面では互恵協力を行い、安全面では互いに信じ協力し合い、文化面では互いに促進し合うべきだと主張してきた。中国は「隣と善をなし、隣りを伴となす」(近隣諸国と親しくし、パートナーとする)という外交方針、「睦隣、安隣、富隣(隣国との善隣、隣国の安定、隣国の繁栄に寄与する)」の外交政策を断固として遂行していく。

「睦隣」とはつまり、周辺国とむつまじくつきあい、地域の平和と安定を共同で守ることだ。「安隣」とはつまり、引き続き対話と協力を通して友好と相互信頼を深め、協議を通して対立を解決することにより、アジアの調和的発展のために良好な環境を整えることだ。「富隣」とはつまり、近隣国との協力を強化し、地域協力を推進し、共同発展・繁栄を実現することだ。

「人民網日本語版」2005年11月2日