靖国問題は単なる対話の問題ではない 外交部

 

外交部の孔泉報道官は1日の定例記者会見で、靖国神社問題について主に次のように述べた。

靖国神社問題は、単なる対話の問題ではなく、日本が約束を本当に実行し、歴史を真剣に反省し、平和発展の道を歩むのかという問題にも関わる。つまり、中日国交正常化の際に日本が中国に約束した事柄を日本が本当に実行するのかという問題だ。これは非常に厳粛な政治問題だ。

われわれは、日本が自ら行った約束を適切に履行し、歴史を真剣に反省し、平和発展の道を歩むよう望む。また、中国や他のアジア諸国の国民、国際社会から信頼を得たいと表明した言葉を、真に実際の行動に移すよう望む。このほか、重ねて言明するが、われわれは中日関係を非常に重視しており、いかなる状況でもこの基本政策を変えることはない。

靖国神社には第2次大戦のA級戦犯が祭られている。これらの戦犯の手は、中国やアジア諸国の人々の鮮血にまみれている。A級戦犯を祭ったこのような場所を参拝することは何を意味するのか。日本の指導者はこの問題を真剣に考え、アジアや他の被害国の国民の感情を真剣に考え、中日の国交正常化時に双方が得た共通認識を実現し、国交正常化を実現していくための政治的基礎を真剣に考えるべきだ。また、中日双方が繰り返し述べた、両国関係は「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」を土台に構築すべきだという重要問題を真剣に考えるべきだ。われわれはすでに何度も表明したとおり、日本の指導者が靖国神社を参拝することに断固として反対する。

日本の指導者は、良知をもって、被害国の数多くの国民の感情に配慮し、国際社会やアジア諸国の信頼をいかに得るかを考え、実際の行動で歴史を真剣に反省し、平和発展の道を歩むという自身の約束を真剣に実行するべきだ。

「人民網日本語版」2005年11月2日