西気東輸、投資額の3.6%が環境保護対策に

 

国の重点プロジェクト「西気東輸」(西部の天然ガスをパイプラインで東部に送るプロジェクト)がこのほど、国家環境保護総局の検査に合格した。

同プロジェクトのパイプラインはゴビ砂漠を横切り、沿線には▽砂漠地帯▽乾燥・半乾燥地帯▽黄土高原▽草原・森林地帯▽山西省・河南省一帯の土石山地帯▽黄河・淮河、長江・淮河流域の平原・耕地地帯▽河川網地帯――の7つのマクロ生態モデルをはじめ、143のミクロ生態モデル、国家レベル自然保護区4カ所、国家レベル生態機能区1カ所、環境敏感区4カ所、および多くの文物古跡区を擁する。

同プロジェクト建設の過程では、環境影響評価の要求に基づいてパイプラインが敷設されるとともに、▽阿爾金山・羅布泊(ロブノール)フタコブラクダ自然保護区▽安西極乾荒漠保護区▽沙坡頭自然保護区▽太行山アカゲザル自然保護区▽鐘山石窟などの自然・文物保護区▽その他の慎重な配慮が必要な目標物に対して、保護措置が取られた。

同プロジェクトでは多くの区間で国の基準要求に合致した土水保護措置が取られ、生態環境は順調に回復している。

西気東輸管道公司の黄沢俊副総経理(副社長)によると、同プロジェクトでは総投資額の3.6%が環境保護に充てられ、環境評価、設計、施行から完工、生産に至るまで、エネルギー事業と環境とのバランスの取れた発展が実現した。

「人民網日本語版」2005年11月10日