中英首脳会談 胡錦濤主席が4つの提案

 

英国を公式訪問中の胡錦濤国家主席は9日昼、ロンドン・ダウニング街10番地の英国首相官邸でブレア英首相と会談した。双方は両国の全面的な戦略的パートナーシップのさらなる発展について、踏み込んだ意見交換を行い、重要な共通認識に至った。

胡主席は「中国は英国との関係を強く重視する。中国の発展は英国にとってはチャンスだ。双方は中英関係を戦略的かつ長期的な視点から捉え、両国の関係がより高い水準に発展するよう推進するべきだ」と強調。そのための提案として、次の4点を提案した。

(1)ハイレベル交流という好ましい流れを保ち、両国の政府指導者や外相による年次会談の制度を存分に活用する。立法機関や政党の交流も拡大する。

(2)政治的な対話と協力を強化し、ハイレベルの政治対話制度を実現する。国連・世界貿易機関(WTO)・アジア欧州会議(ASEM)など多国間の枠組みで、持続可能な発展、貧困対策、気候変動、自由貿易の促進などグローバルな問題について、協議と協力を進める。

(3)各分野の2国間協力をさらに深める。すでに重点分野に定めた▽貿易と投資▽財政と金融▽エネルギー▽科学技術▽教育と文化▽環境保護▽持続可能な発展――の6分野のほか、鳥インフルエンザ対策、五輪準備などでも交流の強化が考えられる。中英関係チームの積極的役割をより良く発揮する。

(4)互いの重要な懸念を適切に処理する。相互尊重や平等互恵を基礎に、対話と協議を通して理解を深め、対立点を縮め、協力を開拓する。

「人民網日本語版」2005年11月10日