ブッシュ大統領「米中関係は重要かつ良好」

 

ブッシュ米大統領は8日、米中関係について「重要かつ良好」と述べ、訪中への期待を表明した。ブッシュ大統領は11月中旬に日本、韓国、中国、モンゴルを訪問し、韓国・釜山で開かれるアジア太平洋経済協力機構(APEC)非公式首脳会議などに出席する。これに先立ちブッシュ大統領は8日、ホワイトハウスで新華社など中日韓3カ国のメディアから取材を受けた。ブッシュ大統領は新華社の取材で次のように語った。

▽中国との首脳会談について

米中両国の貿易は発展し、対話や協力は強化されている。一方で、知的財産権の保護や人民元為替制度、市場参入許可などでは、すべきことが少なくない。このため、両国の関係は、重要でもあり複雑でもある。胡錦濤国家主席と再び会見し、これらの非常に重要な問題を話し合うことに期待している。

▽9月にニューヨークで行われた胡国家主席との会談について

知的財産権保護の強化に関する胡国家主席の談話や、人民元為替制度の改革における中国政府の立場を称賛する。中国は市場に基づく為替制度の方向に、しっかりとした一歩を踏み出したと思う。訪中期間中、知的財産権の保護と人民元為替制度のほか、両国間の貿易均衡の問題についても話し合うつもりだ。

▽台湾問題について

米国の政策は一貫している。すなわち「1つの中国」「3つの共同コミュニケ」「『台湾独立』の不支持」だ。(台湾)海峡両岸間の対話開始は、積極的な進展だと思う。この対話を引き続き励ましていく。

▽米中協力について

両国間には確かに良好な協力関係がある。将来的にはドーハ・ラウンド多国間貿易交渉、鳥インフルエンザ対策、テロ対策、エネルギーの効果的利用などの分野で両国が協力できるだろう。

「人民網日本語版」2005年11月10日