「海外投資家は中国で多くの利益を手に入れた」 陳錦華氏

 

元全国政治協商会議副主席、現在中国企業連合会、中国企業家協会の会長である陳錦華氏はこのほど、「今や中国は多くの海外企業の生産・販売のプラットフォームとなっており、これらの海外企業は中国で多大な利益を手に入れている」、と語った。

これは陳錦華氏が中国企業家協会、海南省人民政府および中国(海南)改革発展研究院が共催した、「外国業者による中国投資」をテーマとする企業組織国際ネットワーク2005年年次総会に出席した際に述べたもの。

陳錦華氏によると、現在までのところ、中国の外資系企業の3分の2が利益を上げており、中国に投資している多国籍企業の5分の2は中国業務の利益率が国際業務の平均利益率より高いものとなっている。1990年から2004年までの間に、中国の外資系企業は累計約2500億ドルの利益を国外に送金している。

中国企業家協会のデータによると、今年第3四半期末時点で、中国の外資系企業総数は55.76万社を上回り、実質ベース外資導入額が6000億ドル以上に達し、世界企業ベスト500の中で、すでに450社が中国でさまざまな投資を行っており、30を超える多国籍企業が中国に地域本部を設け、750以上の研究・開発(R&D)センターを設立している。

2004年には、外資系企業が中国市場で4000億ドルを上回る製品を販売し、中国で生産した製品(3500億ドル以上)を国際市場に輸出している。

ますます多くの多国籍企業は、低コスト、質の高い労働力および市場の潜在力が極めて大きな中国において製品を生産・販売し、世界におけるマーケットシェアを伸ばしており、数多くの海外中小企業も中国企業との協力関係を構築し中国での発展のチャンスをつかんでいると見ている。

陳錦華氏はまた、最近閉幕した中国共産党第16期中央委員会第5回全体会議では、対外開放は中国の基本的国策であり、対外開放のレベルアップに力を入れ、対外貿易の成長パターンの転換を加速させ、引き続き積極的かつ効率的に海外投資を利用すべきであると強調された。これらの方針・政策の実施がいっそう強化されることによって、外国投資家に新たなチャンスとさらなる発展の可能性をもたらすことになる、と分析している。

「チャイナネット」2005年11月14日