中米政治・商工界代表、北京で両国関係を熱心に討議

 

世界で最も重要な二国間関係として、中米関係の発展は中米両国のハイレベル指導者に注目されるだけでなく、各業界の人々もその発展を推進するため積極的な努力を払っています。アメリカのブッシュ大統領の中国訪問を前にした第二回中米関係シンポジウムは14日から北京で行われています。中米両国の政界要人、学者、商工業界の代表らは中米の貿易バランスや、繊維製品貿易摩擦、知的所有権保護などホットな問題について突っ込んだ討議を行い、中米間の多角的協力について幅広い共通の認識に達しました。

シンポジウムの発案者、アメリカ現大統領の父親で、ブッシュ元大統領は、ここ数年の中米関係の発展を積極的に評価し、その息子であるブッシュ大統領が19日中国を訪問することにも触れました。ブッシュ元大統領は、「長男のブッシュ現大統領がまもなく中国を訪問します。彼は中国が好きで、米中関係の発展を非常に重視しています。彼は米中関係が現在、歴史上の一番いい時期にありますが、より大きな改善の余地もあると見ています。ここ数年、両国関係には大きな変化が起こり、米中関係は世界で最も重要な関係の一つです。アメリカは安定・繁栄と、隣国関係に善意を持って対処する中国に期待しています。」と語っています。

さて、アメリカ対中貿易の入超問題について、アメリカ商務省のデービッド・サンプソン次官は、この問題を単純に見てはいけない」と見ています。サンプソン次官はその際、「現在、アメリカの対中貿易の赤字がよく言われますが、アメリカの会社が中国で業務を展開し、その貿易量が50億ドルに達することは無視されています。われわれはドイツや日本との間でも貿易赤字を持っていますが、アメリカの経済は相変わらず伸び続けています。したがって、貿易赤字だけに関心を持つのは正しくなく、しかも、通らない話しです。最近、アメリカ企業の中国業務平均利益状況に関するある調査結果によりますと、2004年、中国における経常利益が増え、今年も増え続けると答えた会社はおよそ3分の2ぐらいだということがわかりました。」と述べました。

中米経済貿易面の迅速な発展にしたがって、摩擦や争いが出るのも避けられません。しかし、これらの矛盾は話し合いを通じて解決できるものです。このほど、中米両国が繊維製品問題について合意を達成したのもこれを立証しています。中国商務省の寥暁淇次官は、「中米繊維製品交渉は双方にとっていいことです。結果として繊維業者にとって明確で安定した貿易環境が確保されたからです。しかし、数量に対する制限は好ましくありません。一体化でも、貿易自由化でも、数量の制限があるわけではありません。しかし、究極的には数量の制限があっても、われわれにとって有利ですから、この合意の達成を歓迎します。」と語りました。

更に、中米間に存在している知的所有権保護の問題についても、中国側は高度に重視し、解決を目指し、すでにアメリカ駐在中国大使館に特別の知的所有権専門家を派遣することになったとのことです。

「CRI」より 2005/11/16