農村部の労働力、中卒程度以下が87.5%

 
中国の農村部の労働力4億8千万人のうち、学歴が中学校卒業程度かそれ以下の人は4億2千万人に上ることがわかった。中央農業広播(放送)学校が15日に開催した「新しい農民の育成、新しい農村への奉仕」をテーマとする「農民教育革新発展フォーラム」で、農業部の張宝文副部長が明らかにした。

張副部長によると、農村の労働力の約9割は、技術分野の素養が低い。これは農業分野の科学研究成果を応用したり、技術普及を進めたりする上での制約要素になるほか、農村の余剰労働力が都市部に移って第2次、第3次産業に職を求める上でも、マイナスになるとされる。現在、農村の労働力のうち、小卒程度以下の人が占める割合は37.3%、中卒程度は50.2%、高卒程度は9.7%、中等専門学校卒程度は2.1%、大学専科(短大に相当)卒程度以上は0.6%。

張副部長によると、中国の農業分野では毎年、7千件余りの新技術が開発されている。うち2500件程度は省や部から賞を受けている。だが、実際に応用されているのはわずか30%前後で、応用規模がある程度に達しているものは20%に満たない。農業の先端技術の全面普及に必要な時間は、先進国では2年程度だが、中国では6年程度に及ぶ。農業生産に対する科学技術の貢献度は約45%で、先進国より20~30ポイント低い。

   張副部長は、「農民への教育は、中国の農業・農村経済の発展にとって重要な基礎であり、中国の職業教育の重要な一部でもある。また、重点でありながら難点でもある」と述べた。

「人民網日本語版」2005年11月17日