中国、2007年に石炭のオイルへの転化を実現 コストは半分にも

 
石炭の付加価値を高める、石炭加工のハイテク技術として注目されている石炭液化技術は中国で開発に成功し、中国が独自の知的財産権を持つこの技術で、石炭をガソリン、ディーゼルオイルなどの化学工業製品に転化することが可能となり、コストは1バレルあたりわずか30ドル前後で、現在の石油国際価格の半分に過ぎない。

神華グループ会社の張玉卓副総裁によると、内蒙古自治区オルドスの神華石炭オイル転化モデルプロジェクトの第一期工事には約27億元の資金が投じられ、すでに工事量の約30%が完了している。このモデルプロジェクトの設計生産量は精製油年間108万トンに達し、つまり毎日平均2500バレルで、プロジェクトは2007年に竣工して稼動に入る予定。

また、神華グループはこのモデルプロジェクトのほかにも、陝西省、寧夏回族自治区において規模のより大きい石炭オイル転化基地を構築することも伝えられており、2010年には、中国の石炭オイル転化量は毎年1000万トン以上に達する可能性があると見られている。

「チャイナネット」 2005年11月17日