胡国家主席、中韓協力の強化に4提案

 
韓国を公式訪問中の胡錦濤国家主席は16日午後、盧武鉉大統領とソウルの青瓦台(大統領府)で会談した。両首脳は両国関係や共通の関心事である地域・国際問題について踏み込んだ意見交換を行い、重要な共通認識を形成。共に努力し、両国の全面的パートナーシップのたゆまぬ前進を促していくことで一致した。

胡主席は「中国は中韓関係を非常に重視している。韓国と共に努力し、両国の全面的パートナーシップが新たな発展を遂げ続けるよう促していきたい」と強調。各分野における両国の協力強化について、次の提案を行った。

<政治>相互信頼の強化

両国の外相間にホットラインを設置し、共通の関心事となる重要問題について迅速に意見を交換し、立場を調整し、相互理解を基盤に意思疎通と協力を強化し、相手国の懸念を適切に処理する。

<経済>協力の拡大

両国間の貿易額を年1千億ドルに引き上げる目標は、当初予定の2008年より早く、今年にも実現できる見込みだ。新目標として、国交樹立20周年にあたる2012年までにこれを2千億ドルに引き上げたい。両国は協力分野を広げ、協力水準を高め、経済貿易協力が双方により大きな利益をもたらすようにするべきだ。

<人文>相互の参考

両国間の人的往来や文化・教育・科学技術・衛生検疫・環境保護などの交流を拡大し、両国関係の発展にさらなる活力を注入する。青年交流を強化する。2007年「中韓交流年」を成功させる。

<国際問題>意思疎通の強化

朝鮮半島の非核化、地域経済の統合、国連改革などで、両国は良好な意思疎通と協力を保っている。国際政治・国際経済の公正かつ合理的な新秩序の構築に、韓国と共に努力したい。

「人民網日本語版」2005年11月17日