オンラインショッピングが中国で新たなブームに

 
新たなオンラインショッピングのブームが中国で盛り上がっている。ACニルソン社が行った最新の調査によると、中国のインターネット使用者(ネチズン)の63%はオンラインショッピングの経験がある。ネチズンの数の急増とともに、中国はオンラインショッピングの大きな市場となっている。

ACニルソン社(中国)の高恩理事長は「関連の調査によると、国際オンラインショッピング市場は増大しつつあり、中国でもオンラインショッピングをするネチズンの数も増えている。よい教育を受けた若者の未婚男性たちはオンラインショッピングが大好きである。これは中国のオンラインショッピング市場の明るい展望を示すものと言えよう」と語った。

   中国インターネット情報センターの統計データによると、20世紀90年代以来、中国のネチズンの数は年間300%の増加率で伸びてきた。2005年、中国のネチズンの数はすでに1億人を突破しており、アメリカに次いで世界で二番目のインターネット大国となった。中国のネチズンのほとんどは若者の未婚男性である。50%以上の中国のネチズンは25歳未満で、ネチズンの1/3は中、高校生や大学生である。インターネットにアクセスする時間は平均として週間13.4時間で、ネチズンの2/3が自宅でネットにアクセスしている。

   関連の調査によると、中国で最も人気のあるオンライングッズは書籍であり、オンラインバイヤーの56%が書籍をファーストチョイスとしている。その次はビデオ製品(オンラインバイヤーの24%)、つまり、DVDディスクやゲームソフト。音楽メディアやアパレル製品が三位、そのオンラインバイヤーは総数の23%となった。オンライン書籍購入の比率は世界一であり、これは中国のオンラインバイヤーがおもに若者の大学生たちであるからだ。支払いから見れば、中国の状況も異なっている。着払い、銀行振り替え、クレジットカードで支払うオンラインバイヤーがそれぞれネチズン総数の34%、31%、26%となった。

ACニルソンによると、中国のオンラインショッピングの状況は他の国に比べるとかなり異なっている。ネチズンが総人口のわずか7.9%を占め、主としてはよい教育を受けた若者の未婚男性であることがそれである。つまり、中国のオンラインバイヤーは今や特定の消費層としての存在である。しかし、中国の巨大な人口基数、急増するネチズンの数を考えれば、中国のオンラインショッピング市場の潜在力はますます顕在化することになろう。

高恩理事長によると、当面、中国のオンラインバイヤーは主によい教育を受けた若者たちであるが、今後5-10年間に、これらの若者は成人となるとともに、社会消費の主体となり、この世代の消費パターン(オンラインショッピングなど)が中国社会の消費慣行に大きな影響を及ぼすことになろう。

「チャイナネット」 2005年11月17日