中米首脳、21世紀中米協力関係の推進で合意

 
胡錦涛国家主席と中国訪問中のアメリカのブッシュ大統領は20日北京で会談を行った。双方は、中米関係や重要な国際問題や地域問題など幅広い問題で見解の一致に達した。両国の首脳は、相互理解を更に増やし、共通の認識を拡大し、相互信頼を深め、21世紀における中米間の建設的な協力関係を全面的に推進していくことで一致した。

胡錦涛国家主席は、中米両国はハイレベルの交流という傾向を続けていくことや、発展の中で両国の貿易のバランスを逐次に実現させること、エネルギー戦略についての協議を強化すること、テロ取締りと大量破壊兵器拡散防止、鳥インフルエンザの防止と抑制などの分野における協力を強めること、両国の人文分野での交流と協力を拡大することなどを提案した。胡錦涛国家主席はまた、台湾問題に関する中国の一貫した立場を重ねて明らかにした。

会談では、ブッシュ大統領は、テロ取締り問題での中国の立場を評価し、世界の鳥インフルエンザ防止活動で中国が役割を果たすことを支持し、米中双方のエネルギーに関する対話に賛成することを示している。ブッシュ大統領は更に、「中国は経済発展の面で極めて大きな成果を収めている。中国経済が世界の経済発展を促進する面で更なる大きな役割を果たすよう期待している」とし、「中国政府が市場開放や知的所有権保護の面で措置を講じることは非常に重要である。アメリカも両国の貿易の安定した発展を維持するために引き続き努力していく」と示した。

ブッシュ大統領は、また、「アメリカ側は1つの中国の政策を堅持し、『台湾独立』に反対し、一方的に台湾海峡の現状を変えることに反対する」との考えを表明した。

会談が終了後、両首脳は共同記者会見を行った。

同日、中国の温家宝総理もブッシュ大統領と会見した。その際、温家宝総理は、「中米双方が戦略的な高い見地から、また長い目で、両国関係を見、相互の配慮を尊重し、相違点を妥当に処理してこそ、中米の建設的な協力関係は絶えず発展していくことができる」と強調している。

「CRI」より2005/11/21